川村カ子ト アイヌ記念館

道内で一番古くからある文化博物館、川村カネト・アイヌ記念館は、旭川市北門町にあり、毎年多くの観光客や学生が訪れます。
アイヌ民族の展示物を取り揃えた記念館、伝統的な家を今に形残す「チセ」そして木彫りなどに代表される伝統的な工芸品を扱うお土産屋さん。
それらの全てが北海道の歴史を後世に語り継ぐ重要な文化遺産であります。


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<川村カ子ト アイヌ記念館 偉大な業績>

明治末期から昭和初期にかけて、北海道は開拓の全盛期を迎えていました。
そこで重要だったのが陸搬の要であった鉄道です。
当時の北海道には未開拓の自然が多く、その中に鉄道を敷設する為には正確な測量が必要となります。
当記念館を設立した川村カ子トは、鉄道測量技師として北海道の開拓に尽力しました。


<川村カ子ト アイヌ記念館 功績>

測量技師として全国で難所の工事に携わり、数々の功績を挙げた川村カ子ト、彼の晩年は酋長としてアイヌ民族に捧げられます。
これは測量技師として活躍しながらアイヌ民族としての偏見が彼を悩ませた事が大きく影響していると考えられています。
目を患い、測量技師を退いた川村カ子トは、私財を投げ打ってアイヌの文化を後世に残すためにこの記念館を設立しました。


川村カ子ト アイヌ記念館は、アイヌ民族文化の保護・伝承を目的として設立された私設の資料館で、1916年に開館した。
アイヌ文化の資料館としては、日本最古のものであり、館内にはアイヌ民族が使った生活用具や衣装など、約500点が展示されている。
また、独特の文様が特徴的なアイヌ衣装の無料貸出しや、民族楽器ムックリの演奏や古式舞踊なども見ることができる。
また、川村カ子トは使用していた鉄道測量の道具はもちろん、鉄道資料も数多く展示されている。

<体験講習プログラム>
当祈念館では、アイヌの伝統芸能が体験できる各種のプログラムが開催されていて、どれも短時間でアイヌの生活・文化に触れることができるようになっています。
ムックル制作・演奏体験 刺繍体験 古式舞踊体験 各体験プログラムは予約制となっていて、出張の講習会も行われています。